vol.57 "働く"とは
休職してからよく考えるようになった
働く ということについて。
仕事が大好きだったはずなのになぜうつになってしまったのか。
自分で自分の気持ちがわからなくなってしまいました。
ワタシはなぜ働くのか。
お金のため?
地位や名誉のため?
スキルアップのため?
誰のため?
いろんな疑問を自分に投げかけてきました。
ワタシは亭主関白の父と専業主婦の母のもと育ち、父はよく母に「働きもしないのに」とか喧嘩のたびに「働け!」とよく言っていました。
家事の全てをこなし、子育てをしていても妻の人権は否定され、対等になれない姿を見て、ワタシは親のような夫婦にはなりたくない。
と思うようになりました。
子どもはほしいと思っていたので、
出産までに最低限自分の分は養えるように、
また、将来的に離婚したいと思った時に金銭的不安から選択できないことがないように、
産後復帰した時に正社員で戻れるように
なるべく早く、どの会社でも通用する人間にならなければならない
と考えていました。
こうなりたい、ではなく
こうでなければならない、という脅迫観念にかられ、
常に相手の期待値を超えることを目指し、
現状維持は後退を意味すると思っていました。
期待値を超えればまた期待値があがり、どんどん責任が重くなり、最終的には期待値に達することができない苦しさに心が死んでしまいました。
これからはもっと適当に生きた方がいいよ
手抜きを覚えないとね
と周りに言われながらも、染み付いてしまった自分の性格を変えるのはなかなか難しく、休職から1年が経ったいまも、本質的には変われていません。
働くことに対する姿勢を変えないと同じことを繰り返してしまいそうで怖いです。